瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

May 19, 2017

INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON BIOLOGY OF EBI (PRAWN, LOBSTER, SHRIMP)

posted by AA

INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON BIOLOGY OF EBI (PRAWN, LOBSTER, SHRIMP)

 Dedicated to Dr. Kenichi Hayashi (Professor Emeritus, National Fisheries University, Shimonoseki), Honorary member, Carcinological Society of Japan 

 表記のシンポジウムが、日本甲殻類学会の鹿児島大会の際に行われました。元副会長で、2014年に名誉会員となりました林健一先生のご功績をたたえ、エビ類(エビ型動物)の次のシンポジウムが開催されました。



プログラム

23 Oct 2016

Organized by
Tadashi Kawai (Wakkanai Fish. Sta.), Takeshi Takenaka, Kazuyoshi Nakata (Okayama Univ)


OPENING ADDRESS
Akira Asakura (President, Carcinological Society of Japan)

KEYNOTE LECTURE
 Ken-Ichi HayashiEmeritus Professor, National Fisheries University, Japan: Studies on the shrimp by Japanese carcinologists in the late 19th and early 20th century

SYMPOSIUM PRESENTATIONS:
Marcy N. Wilder (The Japan International Research Center for Agricultural Sciences): Research on the elucidation of basic reproductive mechanisms in commercially-significant shrimp species, and applications to aquaculture technology development.
Jung Nyun Kim (National Institute of Fisheries Science, Korea): Zoogeography of shrimps and lobsters (Decapoda: Dendrobranchiata, Pleocyemata: Stenopodidea, Caridea, Astacidea, Achelata) in Korea.
Yixiong Cai (National Biodiversity Centre, Republic of Singapore): Atyid shrimps of continental Southeast Asia
Keiichi NomuraKushimoto Marine Park Center: How far could the alpeid shrimps fauna in Japan be grasped ?
Kooichi KonishiNational Research Institute of Fisheries Science, Fisheries Research Agency: A complaint on the terminology for crustacean larval study– conflicts between general and special –
Junji OkunoCoastal Branch of Natural History Museum and Institute, Chiba: Sequel topics on the specific and generic taxa of caridean shrimps established on the basis of “descriptive taxonomy”

CLOSING REMARKS
Tadashi Kawai (Wakkanai Fish. Sta.)



シンポジウムの先立ち、昨年この学会の名誉会員になられました諸喜田先生(琉球大学名誉教授)から、ご挨拶をいただきました。本来、諸喜田先生からのご挨拶は、昨年の学会でいただくべきところ、体調不良で入院されており、長く闘病生活を続けられておりました。ご回復、おめでとうございます。



会長による開会のあいさつです。





Prof. Tin-Yam Chan (Institute of Marine Biology, National Taiwan Ocean University) からミノエビHeterocarpus hayashiiの標本が林先生に贈られました。標本はProf. Peter Ng Kee Lin (National University of Singapore、写真左)から、林先生へと手渡されました。




Prof. Peter Ng Kee Lin (National University of Singapore)から、お祝いの言葉をいただきます。




林先生の基調講演。




Dr. Marcy N. Wilder (The Japan International Research Center for Agricultural Sciences)



Dr. Yixiong Cai (National Biodiversity Centre, Republic of Singapore): Atyid shrimps of continental Southeast Asia





左からDr. Jung Nyun Kim (National Institute of Fisheries Science, Korea)、 Dr. Yixiong Cai(National Biodiversity Centre, Republic of Singapore)、Dr. Marcy N. Wilder(JIRCUS)、林健一先生



May 17, 2017

祝! 山守瑠奈さん 貝類学会学生最優秀発表賞受賞!

by AA

 4月15日~16日に行われた日本貝類学会@白浜で、瀬戸臨海実験所をフィールドワークの拠点として利用されてきた京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程2年生の山守瑠奈さんが、学生最優秀発表賞を受賞されました。おめでとうございます!
 演題は「ニシキウズガイ科における貝殻の完全な傘型化ーハナザラのウニの巣穴への絶対住み込み共生ー」です。これからも大いに瀬戸臨海実験所をご利用ください。
 
Photo by Dr. 後藤龍太郎 (capturing a still image from video). Thanks!








video
Video by Dr. 後藤龍太郎. Thanks!

 これからも、大いに頑張って良い研究をされてください!



 


May 16, 2017

大垣俊一さんの命日に思う

posted by AA

 今年も5月8日、元瀬戸臨海実験所の院生であられた大垣俊一さんの命日がきた。自分は修士課程の大学院生があった時に、初めて瀬戸臨海実験所を訪れた。その時に、博士課程の院生であった大垣さんと、初めてお会いした。当時、大垣さんはアラレタマキビの長潮汐による活動パターンを調べておられて、そのフィールドを案内していただいた。大垣さんは岩礁のアラレタマキビの生息地である潮間帯上部に、いくつもの筒のようなものを岩につけられていた。中に水溶性のサインペンで書いた文字が書いてあって、そこまで潮が満ちると中のサインペンの文字が消えて、あとでチェックした時に、そこまで潮が満ちたことがわかる仕組みである。こうした工夫をしながら、大垣さんは丹念に調査をされていた。
 当時は大垣さんは、タマキビの研究を白浜でずっとされていただが、その後このタマキビガイに対するこだわりは、小笠原諸島の父島や北海道のタマキビガイの分布などにも現れている。
 その後、大垣さんは潮間帯性のさまざま貝類の生態の研究をされていた。またそうした研究の発展として、岩礁潮間帯のマクロベントスの長期変動の研究もされていた。大垣さんはまさに学究の徒であり、そのひたむきさ、ストイックさは、とても私などかなうものではなかった。
 大垣さんの研究業績リストは下記のリンクにあります。

 私が瀬戸臨海実験所に着任してから、すぐに大垣さんにe-mailを送った。2012年の1月、真冬のことである。大垣さんからは「暖かくなったら瀬戸実験所にお伺いします。お会いしましょう」と、すぐご返事をいただいた。しかしその4ヶ月あまりあとに、まさか訃報を聞くことになろうとは。
 関係者にあとから聞いた話では、このころすでに大垣さんのご病気は相当に進行しており、体調は悪化の一途を辿っていたということである。しかし、そうしたことは、私にはみじんも感じさせないe-mailの内容であった。

 本年、この白浜で、瀬戸臨海実験所の中野智之さんが中心となって日本貝類学会の大会が開催され、多くの貝類学者がこの白浜を訪れた。その中には、大垣さんと同時期に瀬戸臨海実験所で院生として過ごした方々のお顔もあった。

 もしも大垣さんが生きておられたら、この白浜で貝類学会の大会が開催されたことを、誰よりも喜んでくださったのではないかと思う。そう思うと、心に無念さが走る。今、お墓の中で大垣さんは、何を思うか。

 合掌。


May 9, 2017

International Symposium on Evolutionary Biology of Parasitic and Symbiotic Relationships between Molluscs and Crustaceans

posted by AA

  日本貝類学会と日本甲殻類学会の初の合同シンポジウムが、4月15日に和歌山県白浜のホテル「シーモア」で行われました。瀬戸臨海実験所が hosting しました。150名余りの参加がありました。

 シンポジウムの概略は下記を参照してください。

Prof. Jeffsさんです。題目は Oliver Trottier and Andrew Jeffs (Institute of Marine Science, University of Auckland, New Zealand): The Dangerous Mating Game of the New Zealand Pea Crab.
この方々の研究はNational Geographic でも取り上げられ、世界的に有名になりました。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/051200092/
 



Ryutaro Goto (Seto Marine Biological Laboratory, Kyoto University)  Living Together with Crustaceans: Evolution and Adaptation of Symbiotic Mollusks. 後藤龍太郎さんは、つい数ヶ月前までDepartment of Ecology & Evolutionary Biology, University of Michigan, USAにおられました。



Emiliano H. Ocampo (Institute of Marine and Coastal Research, University of Mar del Plata, Argentina).  Crustaceans as Inhabitants of Molluscan Hosts: from Commensal Guests to Body-Snatchers.   地球の裏側のアルゼンチンから5つのフライトを乗り継いで、このシンポのために来てくださいました。感謝!



Gyo Itani (Graduate School of Kuroshio Science, Kochi University) Parasitic Ecology of Peregrinamor ohshimai Associated with Upogebiid Shrimps



J. Antonio Baeza (Department of Biological Sciences, Clemson University, South Carolina, USA).  The Private Sex Life of Crustaceans Symbiotic with Molluscs: Model Systems in Behavioural Ecology. この方とは私は付き合いが古く、彼が学生のころ、アメリカの国際甲殻類学会で発表をし、私がその学生発表賞の審査員であったことがあります。それが最初の出会いで、以来、さまざまなところで顔を合わせています。2009年に私が東京海洋大学(品川)で国際甲殻類学会を催した時も、日本に来てくださいました。


Noriko Yasuoka and Yoichi Yusa (Graduate School of Humanities and Sciences, Nara Women's University, Japan).  演者の安岡法子さんは、定期的に瀬戸臨海実験所に来られてフィールドワークをされています。


Tetsuya Watanabe (Curator, Nishinomiya Shell Museum, Japan) and Yasuhisa Henmi (Aitsu Marine Biological Station, Kumamoto University, Japan). Life History of the Commensal Pea Crab Arcotheres sp. Living in the Bivalve Barbatia virescens.  



皆さんで記念撮影。右端は日本貝類学会会長の大越健嗣東邦大学教授です。

シンポジウム前日の宴会風景。瀬戸臨海実験所にて。貝類学会の若手会の皆さんと一緒です。
Thanks! 中山凌さんと若手会の皆さん。


すべての日程が終了したあとの、お疲れ様会の様子です。

Special thanks: photos by 河村真理子さん(京都大学瀬戸臨海実験所)

May 8, 2017

日本貝類学会平成29年度大会 at 白浜

posted by AA

 日本貝類学会の平成29年度の大会が、白浜で行われました。大会委員長の瀬戸臨海実験所の中野智之助教のリーダーシップのもと、150名あまりの参加を得て、大盛況でした。
 以下に写真でご報告します。
 Special thanks! お写真の提供を受けた大越健嗣 日本貝類学会会長、瀬戸臨海実験所の河村真理子さん。


会場は白浜にあるホテル「シーモア」です。 



口頭発表の会場です。
大会委員長の中野智之さんです。

口頭発表の会場です。 





ポスターセッションの様子。



ポスターセッションの様子。

 



大学院生のみなさん。大活躍でした。お手伝いありがとうございました。


大学院生のみなさん。大活躍でした。お手伝いありがとうございました。


左:大越健嗣 東邦大学教授(日本貝類学会会長)。中央:奥谷喬司(日本貝類学会名誉会長)。右:AA朝倉彰

懇親会の様子。中野さんの司会で進んでいきます。

懇親会の様子。恒例のクジによる貝のプレゼント




Apr 25, 2017

祝! 山守瑠奈さん 論文出版!


posted by AA

 瀬戸臨海実験所をフィールドワークの拠点として利用されてきた京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程2年生の山守瑠奈さんが、論文を出されました。おめでとうございます!

The macrobenthic community in intertidal sea urchin pits and an obligate inquilinism of a limpet-shaped trochid gastropod in the pits.  
Luna Yamamori, Makoto Kato
Marine Biology, March 2017, 164:61
     https://link.springer.com/article/10.1007/s00227-017-3091-3

山守さんは加藤真先生の研究室の所属です。加藤 研のサイトは下記。
  https://makotokatoblog.wordpress.com/

この論文の内容は下記です。
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図1.  © Luna Yamamori
本州南岸の軟岩地帯の磯は多数のタワシウニによって穿孔を受ける場合があり(図1)、タワシウニの死後、巣 (pit) は穿孔力の弱いナガウニやムラサキウニによって借孔される。

穿孔性のタワシウニは殻とpitの形が一致しているが、借孔性のナガウニやムラサキウニは殻の形がpitに一致しないため殻とpit壁面の間に空間ができる(図2)。

図2.  © Luna Yamamori & Marine Biology



この穿孔性・借孔性ウニそれぞれのpitのミクロハビタットとしての特性を評価するために、和歌山県白浜町の番所岬においてpit内外の徹底的な生物相調査を行った。

表1 © Luna Yamamori

結果、大型藻類はpit外のみに見られ、底生動物は種多様性および個体数両面において借孔性のウニpitおよびpit外で多く、穿孔性のウニpitでは有意に少なかった(表1)。



更に、借孔性のウニのpitには完全な傘型のニシキウズガイ科貝類ハナザラが住み込み共生することがわかった(表2)。
表2.  © Luna Yamamori

ハナザラ Broderipia iridescens ニシキウズガイ科
 © Luna Yamamori
ハナザラの生態は今まで殆ど知られていなかったが、本研究によって、ハナザラは先例に類を見ない借孔性ウニpitへの絶対的な住み込み共生者であることが示唆された。ハナザラはウニpitに入り込むことで捕食者である肉食性のアクキガイ科貝類から身を守りつつ、扁平な傘型の貝殻によってウニの棘から被る損傷を緩和していると考えられる。



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Apr 3, 2017

後藤龍太郎先生の着任

posted by AA

  瀬戸臨海実験所に3月1日付で、助教として後藤龍太郎先生が着任されました。新進気鋭の無脊椎動物研究者としてのご活躍が期待されます。


アメリカのUniversity of MichiganのMuseum of Zoologyで、ご研究をされていました。
 次の3つを研究の柱として、これまで研究をされてきました。

1.寄生・共生の進化生物学・生態学

2.極端な性的二型の進化

3.海産無脊椎動物の系統分類(軟体動物、環形動物、腕足動物) 

 大学の学部は、京都大学農学部資源生物科学科を卒業されて、そのあと大学院は人間・環境学研究科博士課程(加藤真研究室)を出られています。

より詳しい紹介は下記を参照。

Mar 24, 2017

祝! 望月 佑一さん 論文出版!

posted by AA

瀬戸臨海実験所 alumnus の望月 佑一さん(2014年3月をもって理学研究科海洋生物学分科修士課程修了)が、指導教官の宮崎勝己先生と、論文を出版されました。おめでとうございます。

Yuichi Mochizuki & Katsumi Miyazaki (2017)
Postembryonic development of the sea spider Ammothella biunguiculata (Pycnogonida, Ammotheidae) endoparasitic to an actinian Entacmaea quadricolor (Anthozoa, Stichodactylidae) in Izu Peninsula, Japan.
Invertebrate Reproduction & Development
DOI: 10.1080/07924259.2017.1291452

http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/07924259.2017.1291452

ABSTRACT
Postembryonic developmental stages of an endoparasitic pycnogonid, Ammothella biunguiculata in Izu Peninsula, Japan are described. Eleven stages were identified beginning with a protonymphon larva attached to the male oviger. We found endoparasitic individuals in the host actinian from the second to tenth instar, and forms in the ninth stage to adult were found free-living. This indicates
a transition from being endoparasitic to free-living during the ninth to tenth instar stages. The first instar protonymphon attached to the adult male oviger has a gland duct on the anterior margin of each chelifore scape which completely disappears with the second instar. The disappearance of the chelifore gland duct coincides with the beginning of an endoparasitic stage in the development of
this species. Although the larval morphology and the postembryonic development of pycnogonids have been summarized by several authors, the present study concludes that much remains to be learnt.

Mar 13, 2017

祝! 安岡法子さん 論文出版!

posted by AA

瀬戸臨海実験所は、平成28年度より教育関係共同利用拠点第2期として文部科学省から認定され、各種共同利用事業を進めています。 この教育拠点の共同研究員として、当実験所をフィールドワークの拠点として活用されている安岡法子さん(奈良女子大学大学院)が、論文を出版されました。

おめでとうございます!

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Direct evidence of bi-directional sex change in natural populations of the oysters Saccostrea kegaki and S. mordax

Noriko Yasuoka & Yoichi Yusa

Plankton Benthos Res 12(1): 78–81, 2017

ケガキとオハグロガキが属するSaccostrea属のカキ類では,雄性先熟(オスからメスへの性転換)が示唆されていましたが,直接的な証拠は得られていませんでした。そこで本研究では,ケガキとオハグロガキの性転換の直接観察を自然個体群で行いました。2種とも体サイズの増加に伴ってメスの割合が増加する傾向が見られましたが,双方向性転換(オスからメスの方向と,メスからオスの方向)が観察されました。したがって,自然状態において全体の傾向としては雄性先熟であるが,双方向に性転換する能力があると示されました。
今までに軟体動物における双方向性転換は4種(そのうち2種はカキ類)でしか報告がないので,ケガキとオハグロガキが5種、6種目の報告となります。


Mar 8, 2017

関西学院大学理工学部 臨海実習 (8/15-19)

Posted by TPS


最近暖かくなってきましたが,せとブロでは暑かった夏についてのご報告です.ペースを上げなくては….

8月15日~19日にかけて,関西学院大学の臨海実習がおこなわれました!

この実習のメニューは,磯生物の観察・解剖,ウニの発生実験,プランクトンの採集・観察などです.

関学の実習は時間をフル活用します.白浜に到着後,荷物を置いたらすぐに採集に出かけます.

しかしこの日の午後は既に潮が満ちており,ご覧のとおり磯は水の中でした.足首まで浸かっちゃっています.

それでも岩場に固着するカメノテを採集し,大和先生の指導のもと解剖とスケッチの始まりです.

もちろんこのカメノテ、爬虫類じゃありません.エビ・カニと同じ甲殻類です.蔓脚は何対あったかな?

交尾針や尾部付属肢まで観察できたでしょうか?

この日の実習は22時まで続きました.初日から充実していますね.


2日目は西脇先生によるウニの発生に関する講義から開始です.

そしてアセチルコリン法による採卵・採精にチャレンジです.まずは西脇先生のデモンストレーションです.

今回の実習ではムラサキウニさんに協力していただきました.おなじみの散髪(棘)タイムです.

そしてアセチルコリンを体腔内に注射します.それにしてもポスターにも使えそうな良い構図です.

綿密な水替え計画のおかげで,無事に卵割が進んでいきました.

この日も観察・スケッチは夜遅くまで続きました.


3日目の朝にはプルテウス幼生にまで成長していました.偏光板を通して見ると,骨片の輝きが
美しい….

この日は内田先生によるプランクトンの講義を受け,実際に採集と観察を行います.

海水浴でも溺れているわけでもなく,立派な採集です.プランクトンネットを曳きながら泳ぐのは,抵抗が強くて重労働なのです.

お疲れ様でした.このようにちゃんと網を曳いていたのです.

プランクトンネットの末端には「コッドエンド」という円柱容器が付属しています.採集物は最終的にこの中に集められます.さぁ,うまくプランクトンは採集できたでしょうか?

実験所にもどってからは,顕微鏡で観察・同定です.白浜周辺の様々な地点から収集されたサンプルからプランクトンを拾い上げて同定していきます.

オべリアクラゲに繊毛虫、甲殻類もチラホラ.今回は大漁のようです.


4日目は畠島に渡り,磯生物の観察と採集を行いました.4日目となると,表情にも余裕が感じられます.

畠島分室にある伝統の黒板の前で,大和先生から島の生物相についてレクチャーを受けます.

この黒板については,実験所HPの詳しいコラムをご参照ください (http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/smbl/setubi/column_kokuban.html).

潮もよく引いていて,絶好の磯採集日和です.

畠島では,タイドプールはもちろんのこと,岩礁,礫地帯,砂泥帯などあらゆる生息環境を一望できます.是非,瀬戸臨海実験所を実習にご活用ください(宣伝).

まさに「夏」という入道雲ですね!

採集物を持ち帰ると,実験所で同定作業が待っています.「白浜の海岸生物観察ガイド」も大活躍です(宣伝).

巨大なタツナミガイや色々なナマコが採集されました.

色々な…,えっ?  いや,ナルトキントキというナマコでしょう,きっと….

ウニも様々な種類が採集されました.

えーと、や、山のウニですね.白浜ではクリと呼んでいます….

頑張って採集した分,同定作業も大変です.ちゃんと同定できたかな,あのムラサキ色の固いナマコ….

貝を同定する際には,歯ブラシで殻表面についた藻類などを洗い流す作業も有効ですね.


最終的には黒板をはみ出すくらいの生物を採集・同定することができました.その数なんと約130種!海洋生物の多様性の一端を感じとれる結果となりました.

本当にお疲れ様でした.