瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

May 25, 2015

クラウドファンディング

Posted by Mokanishi

昨年私が挑戦させていただいた

クラウドファンディング(academist)の事が,

21日付の読売新聞の夕刊に掲載されました.
  
クラウドファンディングの利点,効果,今後の課題などがうまくまとめられています.

去年はacademistによって研究を大いに進めさせてもらえました.

「支援者が納得できるように,資金を集めた人は,
情報公開などをしっかり進める必要がある」

との指摘もありますように,

今はデータを形にすべく頑張っております!


academistでは生物学,天文学,古生物学,文化人類学,統計学など,

様々な研究分野のチャレンジがお紺われています.

現在は数理物理学分野の挑戦が行われています.

May 21, 2015

藻類と海浜植物の系統と進化⑥

構内で採集した植物の押し葉標本作りです. 


基本的には藻類と同じように,新聞紙と段ボールで草本をサンドイッチにします.

ただし,例えば一枚の標本で葉の表裏がみられるように,

いくつかの葉は裏返しにしておくなどの配慮をします. 


個人的に気に入った一幕.

ダイコンなどは厚すぎてうまく押し葉にならないため,

このように一部をカットして薄くするそうです. 


押し葉標本作りの後は,自由課題実習です.

「海岸部に生息する植物のユニークな点をわかりやすく伝える.」


この課題を遂行するため,あるものは海岸植物の種子を水に浮かし... 


あるものは強風吹きすさぶ中,海浜性の植物を採集します. 


覚えたての技術で,葉の断面を観察するものも. 

どんな発表になるのでしょうか!

May 13, 2015

藻類と海浜植物の系統と進化➄

海藻の次は海浜植物(種子植物)です.

講師は京大の布施先生. 


実習室の外に出て,まずは植物の観察です.

元気に生い茂っているマサキを説明中. 


ハマオモト,いわゆるハマユウです.

海でも生活史を回せるように,葉の仕組みや種子が特殊化しています. 


今回は布施先生と田村先生が講師として来られました.

田村先生は,単子葉植物の系統がご専門です. 


北浜に出てきましたが,すさまじい風です!

砂が勢いよく飛んできて危険! 


あまりに海風が強く危険なので,実験所の中庭に移動しました.

風も幾分穏やか. 


咲き乱れているのはハマダイコンの花です. 


おなじみのウラシマソウ.

その横に見える笹のような葉っぱの植物は「ハラン」で,

お弁当の仕切りによく入っているあのハランです. 


ハランの花はこのように根元に咲いているのですが,

なんとこの花の花粉を運ぶポリネーター(送粉者)はヨコエビの仲間だそうです. 


京大の加藤真先生が発見されたそうですが,

このような共進化が起きていることも驚きですが,

見つけた方もすごい! 


このような観察眼を身に着けたいものです.

May 9, 2015

藻類と海浜植物の系統と進化④

藻類実習のレポートです.

海藻標本作りの翌日はタイドプールの比較実習です.

まずは汀線からの距離,深さ,大きさなどの条件のうち,

どれか一つが異なるように二つのタイドプールを選び,

藻相を比較します. 


タイドプールの大きさを計測したのち,

水を掻きだします!


深さ一メートルはあるタイドプールの水を掻きだしました!

これで中の生物を観察できます. 


その後はデータを整理して,成果発表です!


みなさん,しっかりとデータを考察してくれました.

悪天候の中,お疲れ様でした!

May 6, 2015

藻類と海浜植物の系統と進化③

植物の組織切片の切り方紹介です! 


このように,スライドグラスをクロスさせ,

その間に切片にしたい組織を挟みます. 


片刃の剃刀を用意し,スライドグラスをずらしながら 


切る! 


切る! 


するとこのように組織の薄切りが出来上がります. 


水を張ったシャーレにこの薄切りを移し... 


様々な厚みの組織片から,特に薄いものをピックアップ!


顕微鏡で観察するとこの通り!

お手軽簡単な切片作成法でした.

May 4, 2015

白浜沖生物調査のお知らせ

Posted by Mokanishi

京都大学瀬戸臨海実験所実験所では,
調査船「ヤンチナ」により,白浜沖の100-300 m海域において,
生物ドレッジによる採集と,プランクトン採集を行っています.

本年度は4-6月に集中的に行っており,5月は5/20-22, 5/27, 5/29の予定です.

これまでのドレッジの様子は以下の通り.

これまでは,1mm以上の篩にかけたものをソーティングし,
ホルマリンまたはアルコールで固定しています.

必要とする生物は持ち帰り可能,
メイオベントスなどの特殊な採集にも対応,
採集地データも提供,
さらに当実験所での宿泊も可能です.

この調査に興味がおありの方は(okahoku(at)gmail.com)
までご一報を!

ドレッジ採集の様子(写真提供:河村博士)
皆様の積極的なご利用をお待ちしております.