瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Nov 17, 2014

10月21日ドレッジ調査(1)

posted by TK

もう一ヶ月も前になりますが、10月21日のドレッジ採集について報告します。

今回の参加者は研究員二人と院生三人の計五人で、田辺湾沖の、水深74・104・286mの海底を調査しました。


その日は、陸側はよく晴れていました。おそらく波も荒れないだろうと油断した初参加の院生・K氏(※筆者)は、酔い止めを持たずに船へ乗ってしまいました・・・!
しかし、それが彼を悲劇へと導く結果になってしまいました。
















この写真のとおり、その日の海は少々天気が荒く、波も立っておりました。
K氏は慣れぬ波の揺らぎに頭をふらつかせ、あっという間にバタンキュー・・・。
そしてその結果がこちら。




・・・見事なまでの船酔いっぷりでした(笑)














K氏はそのまま身動きできずに、船が港に着くまで待つしかありませんでしたとさ。



さて、K氏はボロボロでしたが、今回の調査は水深74mの地点から、2種類のカニ類が採集されました。
ここでは、種同定が明確にできた1種について、ご紹介いたします。



こちらがテナガコブシ(Myra fugax)。
干潟にいるマメコブシガニにそっくりですが、本種の方がより腕が長く、より深い海底(50~70mくらい)に生息しているのが特徴です。
こんな手の長いカニが海の中には住んでいるわけです。


その他の生き物や調査の詳しい様子については、後日お話いたします・・・


Nov 15, 2014

大阪大学の臨海実習が開催されました!

研究員のMokanishiです.

9月25日~30日にかけて,大阪大学の臨海実習が開催されました.

この実習では,番所崎・畠島の磯観察,プランクトン観察,ウニの発生実習,ウニの解剖,フナムシの行動実験,巻貝の整理実験,ウニの受精実験,などが行われました!


磯観察の様子

ウニの解剖の様子

行動学実験に使うフナムシを採集中

巻貝の生理実験の様子

最後の研究発表

最終日の様子
みんなでポーズ!

詳しい様子は別のブログにまとめてあります.興味のある方はどうぞ!

↓クリック




Nov 6, 2014

国際学会雑感 その4

1st JAMBIO International Symposium  “Marine Biology - Cell and Evolution”
posted by AA
From JAPMBIO Homepage,
http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~jambio/ copyright


JAMBIOとはJapanese Association for Marine Biologyの略称で、筑波大学下田臨海実験センターと東京大学海洋基礎生物学研究推進センターの連携による組織「マリンバイオ共同推進機構」のことです。この設立の趣旨はJAMBIO拠点活動概要(http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~jambio/gaiyo.html)に次のように出ています。

----- 引用ここから ---------------
海洋生物学は、ライフサイエンスの根底をなす研究分野であり、これまで数多くの重要な生命現象が海産生物を用いた研究で明らかにされてきました。また、生物多様性や地球環境問題といったグローバルな課題の基礎ともなる学術領域であり、国内外の連携体制が不可欠です。筑波大学下田臨海実験センターと東京大学マリンバイオ研究センターの連携による組織「マリンバイオ共同推進機構(Japanese Association for Marine Biology; JAMBIO)ジャンビオまたはジャンバイオ」では、我が国の海洋生物学分野の共同利用・共同研究を推進することにより、全国的に大きな広がりを見せる研究者コミュニティの学際的共同研究を加速させ、先端研究・分野横断的研究・次世代開拓研究の創出、ならびに当該分野の国際連携の拠点として機能することを目的としています。
----- 引用ここまで ---------------



このような趣旨にのっとり、第1JAMBIO国際シンポジウム“Marine Biology - Cell and Evolution”2013225日(月)-26日(火)に筑波大学東京キャンパス文京校舎にて開催されました。

JAMBIO Poster copyright
http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~jambio/



12名、国外より5名の研究者を招聘して、開催されました。
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招待講演者
Janet Chenevert Biologie du Développement de Villefranche sur mer
Christopher J. LoweHopkins Marine Station, Stanford University
Luigia SantellaLa Stazione Zoologica Anton Dohrn di Napoli
Thomas Stach Humboldt-Universität zu Berlin
Eric ThompsonSars International Centre for Marine Molecular Biology, University of Bergen
朝倉彰(京都大学)
伊勢優史(東京大学)
稲葉一男(筑波大学)
小幡麻友(三重大学)
近藤真理子(東京大学)
立花和則(東京工業大学)
田村-中野美和(お茶の水女子大学)
中野裕昭(筑波大学)
西田睦(東京大学)
波利井佐紀(琉球大学)
堀江健生(筑波大学)
本村泰三(北海道大学)
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From JAMBIO Homepage copyright
http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~jambio/


Copyright JAMBIO
http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~jambio/


内容は海洋生物を材料とした非常に多岐にわたるもので、大きくCellのセッションとEvolutionのセッションにわかれていました。「Cell」セッションでは、海藻、ムラサキイガイ、ヒトデ、ウニ、ホヤなどを材料として、繊毛、精子、受精、胚、細胞分裂といった生物に普遍的に見られる構造や現象の解明における海洋生物研究の重要性が示されました。
Evolution」セッションでは、Homologyに関する問題や、サンゴ、カイメン、甲殻類、ウミシダ、魚類といったよく知られたものから、珍渦虫やギボシムシといったマイナーなものまで、幅広い生物種を対象とした研究発表が行われました。

 Cell Session関係の人たちには、初めてお会いする方も多く、大変勉強になりました。


ということで、今年もJAMBIOの季節がめぐってきました。今年のテーマは
「Aquatic Ecosystems: Past, Present and Future」です。
今年のシンポジウムの概要は下記のようです。

瀬戸臨海実験所関係者では、諏訪僚太さんが招待講演者として発表されます! 乞うご期待!

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開催日時: 2014年12月4日(木) 午 後1時 ~ 12月5日(金) 午前11時30分
開催場所: 筑波大学東京キャンパス文京校舎 (丸ノ内線茗荷谷駅徒歩2分)


講演者:
Greta Aeby (University of Hawaï, United States)
Jarret Byrnes (University of Massachusets, United States)
Jason Hall-Spencer (Plymouth University, United Kingdom) 
Tomonori Isada (Hokkaido University, Japan)
Helena Fortunato (Hokkaido University, Japan)
Mary O'Connor (University of British Columbia, Canada)
Ryota Nakajima (JAMSTEC, Japan) 
Jurgenne Primavera (SEAFDEC, Philippines)
Sonja Rueckert (Edinburgh Napier University, United Kingdom)
Koji Seike (The University of Tokyo, Japan)
Motohiro Shimanaga (Kumamoto University, Japan)
Ryota Suwa (Marine Ecology Research Institute, Japan)
Shigeki Wada (University of Tsukuba, Japan)
Toshio Yamagata (JAMSTEC, Japan)
Hideyuki Yamashiro (University of the Ryukyus, Japan)
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 申し込みは下記のサイトより。
http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~jambio/2nd_symposium.html

JAMBIO Copyright
http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~jambio/










珍しいイボクラゲ

posted by marikok

[イボクラゲ]
10月30日に、実験所裏の通称「北浜」で、イボクラゲが採れました! 採集したのは、技術職員のOさんです。紫色の傘の大きさは35cm、傘の上の大きな「いぼ」が特徴です。田辺湾では数年に一度の頻度でしか出現記録がありません(久保田,2014)。南の暖かい海が主生息地なので、黒潮にのって漂流してきたのでしょう。この個体は比較的きれいなので、がんばって海中で撮影しました(寒)!

[プラヌラ幼生]
面白いのはここからです。この個体は成熟した雌で、なんとたくさんのプラヌラ幼生を口腕(茶色のもしゃもしゃ部)で保育していました!この幼生は薄桃色で、長さ150μmくらいです。今は回転しながら遊泳していますが、これがどこかに付着すると、イソギンチャク様のポリプになって、うまくいけばクラゲを再び放出します。


[プラヌラ付着実験]
というわけで、早速プラヌラ幼生の付着を試みます。左の写真はわかりづらいですが、水槽に幼生を入れて、水面にプラスチックシャーレを逆さにして浮かべたもの。すると、幼生(つぶつぶに見える)がシャーレに集まってきています。このまま付着して、ポリプに育ってくれればよいのですが。進展があれば、ブログにアップします!

Nov 4, 2014

大阪大学インターナショナルカレッジの臨海実習が開催されました!

Posted by Mokanishi

研究員のMokanishiです.

2014年9月16日~21日にかけて,大阪大学インターナショナルカレッジの臨海実習が開催されました.

本実習では,水族館見学,標本観察,畠島・番所崎での磯観察,ウニの発生観察,ウニ・カニ・エビの解剖,フナムシの行動実験,白浜周辺の生物のデータベース作成などが行われました!

標本観察


畠島での磯観察


データベース入力

十脚類の解剖

最後の集合写真

詳しい様子は別のブログにまとめてあります.興味のある方はどうぞ!