瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Apr 16, 2014

貝類学会に行ってきました。

4月12日(土)~13日(日)の2日間で大阪市立自然史博物館において日本貝類学会平成26年度大会が行われました。
学会参加者は特別に裏口から博物館に入ります。 まずは口頭発表からスタート。

本実験所で研究をされている奈良女子大学大学院の安岡法子さんの発表もありました。

落ち着いて、堂々とした発表でした。たくさんの質問にも笑顔で答えられていました。
今回の貝類学会ではロシアや韓国など、海外からの研究者の方たちの発表もあり、大変アカデミックな雰囲気でした。ちなみに上の写真では、私が座長を務めております。

午後からはポスター発表もあり、本実験所からは私と中山君も参加しました。
ポーズを決めてくれた中山くんです! 見てください! この最大限に大きいポスターを!w

こちらも落ち着いて、自身の研究を説明できました!

私のポスターもいろいろな方が見に来てくれました。

2日目の午後には、一般の方々も交えて、講演会もありました。講演者は、京都大学白眉センターの細将貴さんです。「右利きのヘビ仮説ー追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化」という本でも有名ですね!本の内容に加えて、最新の研究成果も聞くことができ、大変面白く刺激的な1時間となりました。是非、うちの瀬戸海洋生物学セミナーでもお話していただきたいです!

また、会場の大阪市立自然史博物館では丁度「トリケラトプス展」も行われていました。トリケラトプスの迫力ある骨格標本はもちろんですが、頭骨がそりゃまぁすごいことになっているトリケラトプスがたくさんいて、大興奮でした!個人的には足跡化石や糞化石、さわれる下顎のレプリカなども盛り上がりましたが(笑)

・・・というワケで、大変充実した2日間でした。なお、トリケラトプス展は5月25日まで開催されていますので、恐竜好きの方は是非お見逃しなく!ティラノサウルスがメインじゃない分、いつもよりゆったりと見ることができました。オススメです!

なお、大阪市立自然史博物館のミュージアムショップでは、こんなモノも売っていました!カエル工房さんの「アメフラシ」です。でも、個人的には「アメフラシっていうより、フウセンウミウシにそっくりだーー!」と感動したので、うちのコレクションへ密かに仲間入りさせることにしました。来年の貝類学会は、なんと北海道で行われるそうなので、今から大変楽しみです!
posted by Tomo








Apr 9, 2014

公開臨海実習:藻類の系統と進化

3月の実習2つ目は、3月17日~22日にかけて行われました。理学部と農学部から先生を迎えて、海藻と海浜に生息する種子植物に関する実習を行いました。

ツルナです。

葉っぱの裏側を見るとつぶつぶがあります。

こちらは少し赤くなったツルナの葉。

ツルナの雄しべ。
海浜植物に関する発表会。ツルナやハマダイコン、トベラに関する発表がありました。
海藻実習の後にも発表会がありました。
班ごとにタイドプール内に生えている海藻を調べました。

打ち上げではいろんな海藻を食べました!

ひじきのたこ焼き準備中。(注)たこは入っていません。
たこ焼きとお好み焼きができました。ひじきはプチプチと食感が良いので、皆さん試してみて下さい。
今年の実習から理学部の田村先生と布施先生が加わって下さり、新たに海浜に生息する種子植物も実習の対象となりました。今後の実習は「藻類と海浜に生息する種子植物の系統と進化」というタイトルで行いますので、植物好きな方も実習にご参加ください!

posted by Tomo


Apr 8, 2014

祝! 岡西政典さん 論説出版

posted by AA

教育拠点研究員の岡西政典さんが、論説を出版されました。おめでとうございます!(ご報告が、少し遅くなってしまいました)

岡西政典. 2013. 西太平洋海域におけるツルクモヒトデ目の系統と分類. "Taxonomy and phylogeny of the order Euryalida in Western Pacific". [ 第1 0 回日本動物分類学会奨励賞受賞記念論文]. タクサ 日本動物分類学会誌. 35: 1–15.

岡西研究員がこれまでに発見した未記載種と、新種として発表したツルクモヒトデ目

本論説では、これまでに岡西研究員がメインのフィールドとしてきた西太平洋海域におけるツルクモヒトデ目の分類学的研究の成果や、分子系統学的手法を用いた目全体の系統分類の見直しの成果について述べています。

また、若手分類学者の集いに参加してきた経験から、これから若手の分類学者が取りうる研究活動の方向性についても述べています。

現在、岡西研究員は研究の対象をクモヒトデ綱全般に広げて、系統分類学的な研究を更に発展させています。

ちなみに、このタクサ日本動物分類学会誌の、表紙をのぞくすべてのデザインは、瀬戸臨海実験所の朝倉所長の手によるものです。朝倉所長は同誌の編集委員長時代に、このデザインを考案しました。

また表紙と裏表紙は、その業界ではデザインで良く知られたKT Nemotoさんによるものです。この方は、このほかにもアメリカのThe Crustacean Societyが日本甲殻類学会と開催したConferenceのAbstract BookやTシャツのデザインを担当されたり、現在の日本甲殻類学会の和文誌Cancerの表紙のデザイン、またCrustacean Research Special Number "Biology of Anomura II"などのデザインも担当されています。

ついでながら、現在の日本ベントス学会の和文誌である「日本ベントス学会誌」のすべてのページ(表紙は除く)のデザインもまた、朝倉所長の手によるもので、同誌の編集委員長時代に、そのデザインにしました。

Apr 7, 2014

公開臨海実習:海産無脊椎動物分子系統学実習

一度書いてupしたのに、何故か消えてたので、思い出しながら書き直しです(汗)

瀬戸臨海実験所では、3月に 3つの公開臨海実習を行いました。1つ目は3月1日~8日にかけて「海産無脊椎動物分子系統学実習」を行いました。この実習では、DNAの抽出から系統樹 の作成まで学び、最後に研究発表を行います。今回は「ベッコウガサ」、「イボニシ」、「ナガウニ」、「ウミグモ」から研究テーマを選んでもらいました。

おそらくうちの実習で最多の資料です。

分子実験室は手狭なので、実習室で実験を行います。

室内での実験だけでなく、野外での観察やサンプル採集も行います。

実習中に卒業メンバーの送別会も行われました。何故かシュールストレミングがあり、軽いパニックでした。もっちーの嫌そうな顔(笑)

せとブロの人気者もっちーも卒業です。


実習の打ち上げの魚はメダイと赤メバルです。

アラはお味噌汁にしました。

 去年度は定員オーバーでしたが、今年の参加者は6名でした。来年3月の実習ではたくさんの応募をお待ちしています。基本的に分子系統学初心者に対しての実習ですので、遠慮しなくて大丈夫です!!
posted by Tomo

Apr 4, 2014

祝! 諏訪僚太さん Fisheries Science誌論文賞受賞

posted by AA

JSPS特別研究員諏訪僚太氏の下記論文が国際学術誌「Fisheries Science」誌の論文賞を受賞しました。

Effects of acidified seawater on early life stages of scleractinian corals (Genus Acropora)
諏訪僚太(京大フィールド研,学振PD),中村雅子(沖縄科学技術大学院大学),守田昌哉(琉球大熱研セ), 島田和明(元東大海洋研), 井口 亮(沖縄高専),酒井一彦(琉球大熱研セ), 鈴木 淳(産総研地質情報)
Fisheries Science, 76:93-99 (2010)


受賞理由は将来、海洋酸性化がミドリイシ属サンゴの一次ポリプの成長と共生成立を遅らせる可能性があることを示唆している点が興味深く、過去 5 年間の被引用件数が最も多かった点が評価されたとのことです。


サンゴAcropora digitiferaの幼体

尚、諏訪氏は平成26年度から海洋生物環境研究所実証試験場に身分を移しました。今後の新天地での活躍を期待したいと思います。