瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Apr 30, 2013

畠島全島調査

4月26-28日にかけて、畠島の全島調査および南岸調査が行われました(フォトアルバムはこちらです)。

畠島は、田辺湾内に浮かぶ京都大学所有の無人島です。1968年の国による島の買取り直後から、海岸生物相のモニタリングが始まり、 その調査を引き継ぐ形で、1983年以降、大垣俊一さんを代表として5年置きに調査が継続されてきました。しかしながら、大垣さんが急逝され、その後の調査の継続が危ぶまれていました。

本年が畠島の調査の年でしたが、実験所内のメンバーが調整役となり、これまでの全島調査参加者のご協力を得て、何とか調査を終えることができましたので、ご紹介いたします。

26日に打ち合わせ会、27-28日に実際の調査を行いました。総勢27名の参加者をお迎えし、軟体動物、節足動物(カニ、フジツボ)、棘皮動物、刺胞動物、環形動物を対象として、海岸生物の分布と密度を調べました。

27日晴天にめぐまれ、いざ出船!!

船に乗りきらないので、船を3往復させました。船待ちの参加者。
さぁ、全ての調査が終わるまで帰しませんよー。
畠島には様々な環境が揃っています。ここは南側の砂浜です。

西側の外海に面した場所では、広い岩盤が広がっています。
上陸して打ち合わせする軟体動物班。
イボニシ、シマレイシダマシ、ウネレイシ…、
日焼け対策もばっちりです。
甲殻類のチェックは、こうした岩の下まで行われます。
27日畠島にて集合写真をぱちり。

皆さん、お忙しい中お集まり頂きありがとうございました。基本的に皆さん生き物好きばかりが集まっているので、どの分類群担当者も非常に楽しそうでした。こういった生物相モニタリングは1回の調査で何か成果が出る類のものではなく、長期間続けてこそ意義のあるものです。今後も10、20年後も継続できるよう頑張っていきましょう。

ひとまず、次回2018年の再会を楽しみにしておきます。

posted by Tomo

Apr 26, 2013

PD & 院生のページがオープン

posted by AA

もうすでに、瀬戸実験所のウエブのホームには案内されていますが、PDと院生の皆さんのページがオープンしました。 多士済々な瀬戸実験所メンバーの様子をとくとご覧あれ(表ページの写真は座安佑奈さんの力作です)。



またこれも一部、情報が公開されていますが、個人のホームページを立ち上げた方もおられますので、ここでまとめてご紹介します。

千徳さん(ホームページ)http://asuka-sentoku.com/Coral_Time.html
千徳さん(ブログ)http://coral-time.blogspot.jp/
OGのエレン(Yi-Ting Lien)さん http://yitinglien.blogspot.jp/
OBの藤本さん http://www.water-bears.com/study.html

 Thanks!

祝! 宮嶋彩さん論文発表!

posted by AA

(ちょっと遅くなってしまいましたが)瀬戸臨海実験所を拠点として、フィールドワークと室内観察を続けてこられた奈良女子大学の大学院生の宮嶋彩さんが、指導されてきた和田恵次先生(奈良女大)、福井康雄先生(大阪芸術大短大)との共著で論文を発表されました。これはタカノケフサイソガニとヒメケフサイソガニにおける闘争行動・配偶行動および鉗脚の特徴についてで、日本甲殻類学会のofficial journal である英文誌Crustacean Researchに掲載されました。



Miyajima A, Fukui Y and Wada K (2012) Agonistic and mating behavior in relation to chela features in Hemigrapsus takanoi and H. sinensis (Brachyura, Varunidae). Crustacean Research 41: 47-58.

皆さん、宮嶋さんに祝福あれ!

ちなみにタカノケフサイソガニは2005年に当実験所の朝倉所長によってHemigrapsus takanoi Asakura & Watanabe, 2005として新種記載されたカニです。

またCrustacean Researchを発行する日本甲殻類学会は、現在、当実験所の朝倉所長が会長をつとめています。

日本甲殻類学会に入ると、良いことがたくさんありますので、みなさん入りましょう。



Apr 23, 2013

貝類学会に参加してきました

4月20-21日に貝類学会が豊橋市自然史博物館で開催されました。実験所からは私と中山君が参加しました。


受付横の看板です。ゾウのお出迎えです。


諏訪・中野のポスター発表です。

タイトルは「海洋酸性化がクサイロアオガイに原殻に与える影響について」です。

博物館の中なので、恐竜が見守るポスター発表(左上)という形に。
休憩所では、貝類標本の即売会が。いつもの光景です。
懇親会では、恒例の抽選会がスタート。机の上のものが景品です!
名札にある受付番号が抽選番号です。番号が呼ばれたら当選!
・・・、当てましたよ!1等のテラマチオキナエビス!!!
若手に贈られる奨励賞。1人目は後藤龍太郎君。京大・加藤研出身です。

もう1人は、松田春菜さんです。2人とも、今後も頑張ってください。

帰りに、味噌かつ丼ときしめんを食べました~。
中山君と奈良女のジャイ、安岡さんも一緒でした。
奈良女からはもう1人、宮本さんが参加されてました。

中山君も、奈良女2人も、今回は参加だけでしたが、来年は発表する事になるでしょう。今年から学生発表賞ができましたので、来年もしくは再来年に取れると良いですね。中山君の方は、ビシビシ行きましょうか~。

posted by Tomo

Apr 22, 2013

ウニ初め

posted by Mokanishi


皆さん!!!





春ですよ!!!






春と言えば!!!






実習ですよ!!!






実習と言えば!!!






ウニの発生実験ですよ!!!






ということは!!!!!
















ウニ採集ですよ!!!















ということで、4月末の実習で扱うウニを採集してきました。今年度初です!白浜には10種近いウニが生息しており、それぞれ生殖シーズンが異なります。時期に合わせたウニを使うことで、ほぼ一年中発生実験が行えるのです。

生殖シーズンのウニはちょっとした刺激で放卵・放精してしまい、約1週間は生殖不能になってしまいます。そこで実習用のウニを事前(大体1週間から10日前)に採集しておく必要があるのです。

今回は、技術職員の興田さん、山本さん、研究員のmarikok、Mokanishiの四人で、今が旬のムラサキウニを採集してまいりました。例によってダイジェストでどうぞ!

採集場所に着きました。
自前のドライスーツに身を包む山本さん。仕事人の目が光ります。

潮がよく引いて採集日和です。
満潮時は階段の緑の位置まで潮が上がります。

真っ先に海に突入する山本さん。
この日の水温は約19℃だったとか。
さすがドライスーツだぜ…。 

対してウェットスーツのMokanishi.
この後覚悟を決めて海に身を沈めます。
ちなみにmarikok(撮影者)はラッシュガードでもっと寒そうでした…。
ちなみに興田さんは監督です。

この時期はウニのエサになるホンダワラ類がもしゃもしゃ生えています。
藪状態のホンダワラを漕いでいくと…? 

おお!ウミウチワに隠れていました!
発生実験に使えるよう、なるべく大きな個体を採集します。

あるいは岩をひっくり返すと…むむ! 

いましたいました!
ひっくり返した石は、ちゃんともとに戻しましょうね。 

何とアカウニがいました!
ムラサキウニよりもトゲが短く、長さに偏りがありません。
このたりでは比較的数が少ないウニです。
思わず写真をパシャリ。

ちなみに、私が研究しているクモヒトデも見つかりました。
プラスチック瓶の中からながーい腕がはみ出しています。
狭いところが好きなので、こうしておくと勝手に中に入っていきます。 

実験所に帰って、実習までこのように静かに飼育します。
いい卵を産んでおくれ~。 

しっかり管足を伸ばして元気そうです!

今年も実習シーズンが始まりました。各校の要望に応えるため、我々はウニ採集スキルを磨いていきます。そして、ベストな状態のウニをそっと提供するのです。そう、靴屋さんの小人のように…。










ちなみに、ムラサキウニは
水産上重要種なので採集禁止です!
美味しくいただいてはいけません!

発生実験に使ったウニはまた海に戻します。

Apr 19, 2013

北浜棟島周辺にて潜水

 posted by 諏訪

先週、実験所北側にある棟島周辺にて採集のため潜水を行いました。同行は実験所の博士学生1名と和歌山県立自然博物館の山名さんと楫さんです。 透明度は低かったものの水温は18.5℃以上と高く、様々な生物を観察・採集できました。

エントリー前の風景、ウミウ、楫さん
















ウツボ














ニチリンイソギンチャクとカクレエビPericlimenes sp.

近辺でよくみられる生物種とそれらからなる風景















マンジュウヒトデ幼体















チョウチョウウオ




























実験所近辺の海は生物多様性が高く、潜水する度に初めて観察する生物種を見つけることができ、楽しみが尽きません。


Apr 13, 2013

白浜水族館 春休み解説ツアー


posted by nk

突然の「せとブロ」参入で失礼します。
普段は、京都大学本部でデスクワークをしている中村です。

白浜水族館 春休み解説ツアーに参加しましたので、その報告をさせていただきます。





【解説ツアーとは?】
 春休み期間中の毎日、水族館の生き物について、その日のこだわりなテーマで解説する「研究者と飼育係のこだわり解説ツアー」と、水族館裏側の飼 育設備を見学できる「バックヤードツアー」を開催します。
 http://www.seto.kais.kyoto-u.ac.jp/aquarium/event-annai/kaisetsu-tour.html

本日の日替わり解説ツアーの担当者は、朝倉所長(教授)です。






春休みなので、お客様も多いですね~
皆さん、熱心に聞いておられました。
本当は、解説ツアーをしっかり聞きたかったのですが、幼児を連れて行ったので、実はあんまり詳しく聞けなかったんです。
せっかくの機会だったのに、残念です。次回のレポートに乞うご期待!!

白浜水族館に来たのは2回目ですが、水槽の前にライト付きルーペが用意してあったり、ちゃんと生物を観察できる工夫がされています。
イルカショーはやっていませんが(^^;、たくさんの生き物がいて、生き物博士を目指す方にはぴたっりです。
http://www.seto.kais.kyoto-u.ac.jp/aquarium/shisetsu-joho/tenjiseibutsu.html

また、ライブカメラもありますので、遠くにいても水槽を観察することができます。
http://www.seto.kais.kyoto-u.ac.jp/aquarium/livecamera/livecamera.html

個人的には水族館ホームページ「キッズページ」をおすすめしたいです。
こちらで事前に勉強してから行くと、水族館の観覧がかなり楽しめます。
(水族館スタッフの努力がにじんでいますね)
http://www.seto.kais.kyoto-u.ac.jp/aquarium/kids-page/kids-top.html

もう一つのおすすめは、水族館前の磯で貝拾い、生物観察などが楽しめることです。
大きな宝貝を見つけて、大興奮でした。
あ、、写真がないですね。申し訳ありません。

しかし白浜周辺の景色は、本当に美しいものばかりでした。

実験所となりの円月島です。





こちらは、白良浜ですね。砂の白さに驚きました。








おっと、こちらは久保田先生が出演されたラジオステーション!!









こんなところにあったんですね。一人でテンションがあがってしまいました。

そんなわけで、とても楽しい旅になりました。
皆さまも白浜に行かれた際は是非、水族館を訪れてみてはいかがでしょうか。

Apr 11, 2013

龍谷大実習報告書(岡西)

posted by Mokanishi






私は…。
 


 

 
 





恐ろしい…。



 




 




あんなに平和だった実習が…



 







みんなの笑顔が…









あの美しい思い出が…



 

 

あんな悲劇に彩られてしまうなんて!!!!


 


これは和歌山で起きたある実習の真実のレポ―トである









報告者「Mokanishi」









4月1~4日にかけて龍谷大学の実習が行われました。

本実習では伝統的に、実験所の教員あるいは学生が講師を担当しています。

今年の講師に名乗りを上げたのは、学振特別研究員PDの諏訪博士でした。

博士は去年の龍谷大の実習でも講師を務めており、その成果を買われての大抜擢でした。

計4日間という限られた時間の中で濃密なスケジュールが組まれており、私がみる限り非常に充実した内容となっていました。




 

しかし…






私は見てしまったのです。

実習の打ち上げでのあの事件…。










私は勇気をもってここに報告をしたいと思います。

これは告発かもしれません。

最近、家の周りに妙な気配を感じるのです。

先日などは私の車が潮まみれになっていました。

報告書の公開を拒まんとする何者かの圧力でしょう。

ひょっとすると、私は最後まで報告を完遂できないかもしれません。

しかしこの意識の続く限り、皆様に真実をお伝えしようと思います。







先に言っておきます。

 
 
 



心臓の弱い方は閲覧をお控えください。



 





4月3日 21:00


打ち上げ開始。
このあたりはまだ平和でした。
博士(青いチェックのシャツを召されています)を囲み、
和やかにお酒が進みます。

 


23:00


腕相撲大会開始。
このころにはもう皆興奮状態です。
かすかに破滅への序章曲が流れていた気がします。


 

 


そしてその直後…
 














!?
























報告書はここで途切れている…。