瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Jul 15, 2012

第12回国際サンゴ礁シンポジウム


基調講演の様子
http://www.icrs2012.com/Downloads/ICRS2012_Outcomes_Report.PDF

 201279日から13日に第12回国際サンゴ礁シンポジウム(International Coral Reef Symposium: ICRS)に参加してきました。私はICRSに初参加でしたのでまず規模に驚きました。今回はオーストラリア、ケアンズのCairns Convention Centre Sebel Cairnsにて開催され、80カ国から2000人以上の参加者があり、日本からも数十名が参加していました。発表内容は、サンゴとサンゴ礁に生息する多くの生物に関する生物学分野、地質学分野、海洋酸性化、海洋保護区やモニタリングなど多岐に渡り、サンゴ礁研究の幅広さを知りました。

 今回ポスター発表を行い、国外での自分の専門分野への関心の度合いや、取り組んでいる人と知り合えたと同時に、議論を通して有益な情報を得ることもできました。この5日間を通じて世界中の色々な国に友だちが増えたのも国際学会ならではでした。この繋がりを今後も大切にしていきたいです。

 今回は登録料が割高だったのに加えケアンズというリゾート地での開催で経費が嵩んだため、京都大学教育研究振興財団から旅費、宿泊費の助成金を頂けて非常に助かりました。ありがとうございました。


(posted by Yuna)

Jul 12, 2012

海底洞窟のクマムシ調査


どうも、学生の藤本です。

珍しい 面白い すごいといった形容詞がつけられそうなクマムシを求めて、沖縄の海底洞窟(宮古島周辺と沖縄島周辺)にクマムシを採りに行ってきました。

海底洞窟は、人が潜れるほどの深さにあっても、深海にいるようなグループの生き物がいたり、海底洞窟特有の形をした生き物がいたり、珍しいものを探しに行くにはうってつけの場所。その分、真っ暗であること、泥を舞い上げてしまうと懐中電灯があっても視界が大変悪くなってしまうことなど危険を伴う場所でもあります。ペーパースキューバダイバーで潜水士免許も持たない私は、地元の熟練ダイバーさんたちに海底洞窟内の砂泥の採集をお願いして、船上でぼーっと待っているだけでした。沖縄の陽射しは痛かったです。

私の現地での仕事は、研究室に持って帰るサンプルの量を少なくするためのサンプル濃縮。この濃縮作業が大変で、毎日夜中まで作業が終わりませんでした。これはこれで大変ですが、海のクマムシのような砂の隙間にいる小さい生き物を専門としていますと、現地での調査よりも、研究室に帰ってからが本番です。採ってきたサンプルにクマムシがいることを信じて、何か月もかけて、顕微鏡を覗きながらクマムシを探し続ける毎日がこれから始まります...。



写真(上):海底洞窟の入口。この奥は真っ暗。





写真(下):ある海底洞窟内の奥になぜか設置されていたお酒。これは一体何なのでしょう。



<この2つの写真は、調査をお願いしたダイバーさんたちに撮っていいただいた写真です。>


この調査は、公益財団法人日本科学協会の笹川科学研究助成を受けて行いました。また、私一人では到底実現できなかったこの調査に協力してくださった皆様ありがとうございました。
(Posted by 藤本)