瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Nov 7, 2016

大阪教育大学臨海実習 (7/2-6)

Posted by TPS

2016年7月2日から6日にかけて,大阪教育大学の臨海実習が行われました.

本実習のメニューは,ウニの発生観察,プランクトンの観察,間隙生物の観察,畠島での磯採集・観察などです.

まずは今回の実習を担当する中野先生によるガイダンスからスタートです.

スケジュールがタイトなので,初日の夜からムラサキウニの発生実験開始です.
まずはいつものようにウニのヘアスパインカット.

そして塩化アセチルコリンを注射します.初めてとは思えないこの手つき!

卵か精子か,はたまた失敗か?期待に満ちた眼差し….


2日目はウニの発生過程の観察です.卵を観察するために,スライドグラスにビニールテープを貼り付け「下駄」を作製します.カバーグラスで卵や胚をつぶさない工夫です.

 前日はムラサキウニを使用しましたが,この日はコシダカウニの出番です.
卵黄が少なく透明度の高い卵は,発生観察に最適です.

 そしてやっぱり楽しそう.今回は両方のウニで採卵・採精が成功しました.

コシダカさんの透明度!第一卵割をリアルタイムで観察できました.


3日目はウニの発生観察も続けつつ,間隙生物とプランクトンの観察です.

まずは間隙生物の基質採取です.こちらは砂堀り男子. 

そしてフジツボ削り女子です.でも削ったフジツボはどこに….

実験所に戻って洗い出しです.淡水、海水×2の3回洗浄で間隙生物を集めます.

集めたサンプルから顕微鏡を使用して間隙生物を探します.
今回は海藻から右のような「動吻動物」の仲間が見つかりました.

午後からはプランクトンの採集と観察です.海水浴ではありません,プランクトンネットによる採集です.大事なことなので繰り返します.「海水浴」では…ありません.

男子チームが海水浴採集したあとは,女子チームが突堤からネットを投げての採集です.左はかなり鋭角に海面に向かっていますね….

観察した生物は門ごとにリストアップしました.


4日目は畠島での磯観察です.当実験所が誇る実習船「ヤンチナ」の乗り心地はいかがでしたか?

実験所分室内では,40年近く引き継がれている「伝統の黒板」で畠島の歴史と生物相の変遷について解説をうけました.

空が青い!とても良く潮が引き,良い天気にも恵まれました.小丸島を目指して進むみなさんの背中です.

むしろ天気が良すぎですね.転石帯とタイドプールでの生物採集の様子です.

実験所に戻ってからは,採集物の同定と解説です.グループごとに担当した生物の同定結果や特徴を報告しました.

今回の成果は…?黒板のリスト以外に,甲殻類がとても充実していました.これで実習メニューは終了です.生田先生,学生のみなさん,お疲れ様でした!

そして打ち上げ会へ!この2人に翻弄されたパーティでした….詳細は別の機会に.

Nov 4, 2016

奈良教育大学臨海実習(6/19-23)

Posted by TPS

2016年6月19日から23日にかけて,奈良教育大学の臨海実習が行われました.

本実習のメニューは,プランクトンの観察,間隙生物の観察,ウニの発生とナマコの解剖,畠島での磯観察などです.


初日は畠島での磯観察の予定でしたが,天候が悪かったため
プランクトンと間隙生物の観察からスタートです. 


真剣な表情でプランクトンを探します.
スケッチの写真も撮っておけば良かった….


午後からは間隙生物の観察です.
イワフジツボ採集の風景ですが,暑さに苦しむ様子がよくわかりますね.



海岸の砂中にも間隙生物は潜んでいます.浅場の砂と深場の砂を採集して,そこに棲む生物を比較します.まさに「穴を掘れ,そして埋めろ」の作業です.


採集した基質から間隙生物を洗い出します.はじめは水道水を入れ,よーく振ってから篩で受け止めます.浸透圧ショックによって,基質にしがみついている生物が離れるそうです.


皆様の努力のおかげで,こんなにたくさんのサンプルが!
きっとスケッチの成果も上がったことでしょう,…ね?



2日目はウニの発生実験です.
今回は安定の実績を誇るムラサキウニさんに協力してもらいます。


まずは生殖孔周辺の棘を短くカットします.散髪ならぬ散棘です.
あ,棘は再生するのでご安心を.


塩化アセチルコリンを注射し,軽く振ってしばらくすると…!
無事に卵が採取できました.


宮崎先生の解説を聞きながら,卵割の様子を確認です.
右画像のように実験は大成功!


つづけてニセクロナマコの解剖です.ウニとあわせて棘皮動物の体の基本構造を学びます.それにしても,いい顔してますな.


ナマコの呼吸樹を見ながらのこの笑顔!ナマコ愛を感じます.


3日目は畠島での磯観察です.やはりフィールドワークは楽しそう.


あいにく小雨が降ったりやんだりの天候でしたが,日差しが弱い分アクティブに採集ができました.


魅惑の採集兵器「ヤビーポンプ」の虜になった O城君.ホシムシを捕まえてこの笑顔です.


帰ってきてからは採集物の同定と解説です.どのくらいの多様度をカバーできたでしょう?


解説の合間に,流し台からオニイソメが逃亡していました.
これが最後の目撃情報となるとは…


今回の採集の成果です.レア種もたくさん!皆様お疲れ様でした.

Oct 8, 2016

インドネシア・サンプリング(7月11日~8月14日)

posted by Yoshi
修論を間近に控えたM2です。
気分転換にブログを書くことにしました。

少し前のことになりますが、修論に必要なヤドカリサンプルを採るために、1か月ほどインドネシアに行ってきました。

首都ジャカルタに拠点を置き、ジャワ島周辺とロンボク島に行ってきました。

ジャカルタの道路
日本とは違い、交通の整備がほとんどされていないので、とても危ないです。
基本的に信号は無いので、道路を渡るときは手を上に挙げて、渡ることをアピールします。
そして車が止まってくれるのを待ってから渡ります。


赤道が近いので日差しは強いですが、カラッとしていて陰に入れば涼しいです。白浜より涼しく感じました。






目的の種はヨコバサミ属のヤドカリです。



(ヤドカリ採集写真)


ジャワ島付近での採集地点として、パンガンダラン、スリブ島、バンテンの3地点に行きました。

(パンガンダラン写真)

(スリブ島写真)


スリブ島では九州大学の人たちとも出会う事が出来ました。まさかこんなところで日本人の方に出会えるとは!!2週間ぶりに日本語が話せてうれしかったです。



現地の方が 僕たちのためにBBQをしてくれました。






帰りの船です。


スリブ島での生活は、まさに南国の島という感じでしたが、シャワーからお湯が出ることは無く、トイレはセルフ・ウォーシュレットという感じです。やはり、トイレットペーパーは偉大です。


 ロンボク島はこんな感じです。




現地の子供たちもサンプリングを手伝ってくれました。
将来が有望ですね


と言う感じで、5週間のインドネシアサンプリングが無事に終わりました。
採集したヤドカリはこんな感じです。

今回、苦労したことと言えば、トイレですね・・・。
あと、食事、、
日本食が恋しすぎて、大変でした。
最後の1週間は、日本でも食べられるものと言う事で、ずっとマクドナルドで・・・。
安定のマクドナルドです。

でも、海外に行くことは研究者との交流以外にも、その国の文化や風習にも触れることが出来るので、とても楽しいです。
確かに、現地では色々と苦労をしますが、どうしてもまた行きたくなってしまいます。

最後に、これが今回採れたヤドカリたちです。